天使のナイフ第一章罪

読み中。とりあえず第一章罪は読み終わった。
事件から4年後から始まるのか。
主人公の桧山と娘が元の暮らしを取り戻してる所に、
4年前の犯人の一人・沢村が殺される事件が出てくる。
4年前の事件を語り始めた所から一気に引き込まれる。
桧山の感情とかが痛いくらい伝わってきて苦しくなる。
加害者が少年法で守られるなんて、
誰も守ってくれない被害者はどうしていいかわからないだろう…。
殺したいほど憎んでもどうしようもなくて。
それなのに少年は罰すら受けず、更生のためって保護されるだけ。
気持ちの持っていく先がない。


あとはちょっと展開の上で読んでて考えた事。
驚愕の真実があるらしいから、どうしてもそれを考えながら読んでしまうなぁ。
…殺された妻・祥子。殺した中学生の少年3人を憎む桧山。
娘が殺されたのに3人の更生を願う祥子の母。
…祥子って何か少年犯罪犯したんじゃないか?
だから、母親は3人を憎みきることができないんじゃないかと…。


祥子が殺される前に銀行から500万円下ろしてるのも気になる。
中学生の時、塾の同級生だったみゆきが怪しいと思う。
4年後の現在では、みゆきは事件の事も知ってて、
桧山の娘の愛実の通う保育園の保母さんで、良き理解者って感じだけど…。
祥子が死んだときに中学の友達が尋ねてくるってのが、どうもわからない。
過去に祥子が起こした少年犯罪があったとして、
それをネタに脅して500万下ろさせたんじゃないのか?
大切な人と結婚して、娘も生まれて、
そんな大切な人たちとの生活を壊したくないから、
脅されたらどうしようもなくなると思うんだよな…。


違ったら違ったでいいんだけども。